よくお客様からの問い合わせ

：収縮後にチューブが滑ってしまいます！滑りを改善できますか？

：この配線組みはエンジンに使用する必要があり、高温と耐油性が必要です。どの接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）を選べば良いですか？

：2つの部品の外径差が大きいですが、小さい方はカバーできないのではないか？

：BOMコストが業務部門で却下されました。もっと安価な熱収縮チューブをおすすめしてください！

毎日、私たちの営業はさまざまな熱収縮チューブに関する問い合わせを受けています。今日は、谷騏の担当者が接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）の使用方法と、どのようにして接着剤付き熱収縮チューブを選ぶべきかについて説明します。

接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）とは？

接着剤付き熱収縮チューブ，別名ダブルウォールチューブ（双壁管）または接着剤付き熱収縮管は、非常に成熟しており、広く使用されている絶縁保護材料です。一般的な熱収縮チューブと比較して、最大の特徴は、管壁内に一層の熱溶接剤がコーティングされていることです。加熱すると、口径が縮むだけでなく、管内の熱溶接剤が高温で溶け、電線やむき出しの銅線を包み込むことによって、防水・防塵効果が得られます。一般的な熱収縮チューブに比べて、優れた密封性と引張強度を持ち、収縮比に応じて製品を包み込み、保護、絶縁、断熱などの機能を発揮します。このため、家庭用品、電子機器（3C製品）、さらには航空、海洋、軍事分野でも広く使用されています。

接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）の種類は？

市場でよく見られる接着剤付き熱収縮チューブは、交差連鎖ポリエチレン（XLPE）素材が多く、異なる収縮倍率、耐高温・低温、硬さによって差異があります。

• 3:1 接着剤付き熱収縮チューブ

  最も一般的に各業界で使用されています。このチューブは放射線照射後、長期的に動作温度が125℃に耐え、柔軟性があり、良好な延展性と耐高温老化性を持っています。さらに、UV耐性や耐酸・耐アルカリ性にも優れています。3:1の収縮比は、ほとんどのアプリケーションシナリオに適しており、耐温度は125℃と135℃から選択可能で、最もコストパフォーマンスが高いオプションです。

• 4:1 接着剤付き熱収縮チューブ

  4倍の収縮比を持ち、より高い収縮倍率があります。耐温度は125℃と135℃から選択可能です。

• 4:1 半硬接着剤付き熱収縮チューブ

  4倍の収縮比を持ち、外層はより高い耐摩耗性と機械的強度を持つ半硬質ポリエチレン材料です。主に自動車エンジンや船舶などの厳しい環境で使用されます。

接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）の選び方

使用する素材は、用途環境に応じて選択します。一般的な工業用電子製品や、外層に追加の保護が施された自動車のワイヤーハーネスには、通常の接着剤付き熱収縮チューブで十分な耐候性がありますが、摩擦が多く、ストレスを受ける環境や屋外で使用する場合には、機械的強度が高い半硬質接着剤付き熱収縮チューブを選択することをお勧めします。

熱収縮チューブ内のホットメルト接着剤は加熱後に再融解し、これは可逆的なプロセスです。市場に出回っているほとんどの接着剤付き熱収縮チューブのホットメルト接着剤はEVAホットメルト接着剤（エチレン-酢酸ビニル共重合体）ですが、長時間高温環境で使用され、収縮部分にストレスがかかる場合、ホットメルト接着剤が溶けて滑動する現象が発生することがあります。このような場合、谷騏ではお客様のためにポリアミドホットメルト接着剤（ポリアミド、PA、ナイロンとも呼ばれる）をカスタマイズすることができ、これにより125℃の環境下でも長期間機能性を保証し、長時間の「双85」（1000時間以上）などの老化試験にも適しています。

接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）の使用方法

包覆する製品に接着剤付き熱収縮チューブ（ダブルウォールチューブ）を取り付け、75℃以上に加熱して収縮を開始します。収縮効率を上げ、完全に収縮させるためには、最低でも115℃まで加熱することをお勧めします。